2011年10月31日月曜日

Occupy Wall Street (ウォール街を占拠しよう)by Labor Now Report

"We are the 99%!" "Occupy Wall Street!"...


(動画は10月29日の吹雪のなかでのマイノリティの労働者組織と労働組合などの連帯行動@Zuccotti Park(Liberty Plaza)の映像から。無編集のデジカメ映像ですので、お見苦しい点はご容赦ください)












「Occupy Wall Street (ウォール街を占拠しよう)by Labor Now Report 」をスタートしました。ニューヨークからOccupy Wall Streetの一端を伝えます。今後順次更新しますので、以下のサイトをご覧ください。
 http://labornowreportows.blogspot.com/

2011年10月15日土曜日

Labor Now 関係Linkと連絡先

Labor Nowのウェブサイト http://www.jca.apc.org/labornow/
Labor Nowの旧ウェブサイト http://www.jca.apc.org/labornow/old/
Labor Now脱原発ビデオプロジェクト http://nonukesfukushima.blogspot.com/
911から311へ そして・・・(Labor Now 映像サイト) http://from911to311.blogspot.com/
パシフィック・ビーチ・ホテル・ボイコットキャンペーン  http://supportpbhworkers.blogspot.com/
Occupy Wall Street :Labor Now Report from New York
 http://labornowreportows.blogspot.com/

協力組織
一橋大学大学院社会学研究科フェアイレイバー研究教育センター
明治大学労働教育メディア研究センター
Center for Labor Research and Education, University of California, LosAngles

LaborNowの連絡先: labornow(at)jca.apc.org [(at)を@に置き換えて送信下さい]

2011年10月12日水曜日

10/22研究会案内「原発労働者と被曝をめぐって~これまでの取り組みとこれから」

■第16回 社会運動ユニオニズム研究会■□■
日時:2011年10月22日(土)17:00~20:00
場所:明治大学駿河台キャンパス研究棟4階第一会議室
(高層のリバティータワーを入り、左手奥の出口を抜けると研究棟1階入口です)
報告:石丸小四郎さん
(双葉地方原発反対同盟代表、311前は富岡町在住、現在はいわき市に避難)
内容:原発労働者と被曝をめぐって~これまでの取り組みとこれから
共催:東京労働安全衛生センター
          LaborNow
明治大学労働教育メディア研究センター
一橋大学フェアレイバー研究教育センター
参加申込み:10月20日までに高須裕彦まで
      b071429k(a)r.hit-u.ac.jp    (a)を半角の@に置き換えて送信下さい。
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次回研究会は、双葉地方原発反対同盟代表の石丸小四郎さんをお招きして開催します。石丸さんは1965年から地元で原発建設反対運動に関わり、以来46年にわたり、原発反対運動と労働者の被曝問題に取り組んでこられました。311以後は富岡町のご自宅が警戒区域となったため秋田に避難されていましたが、9月にいわき市に拠点を移され、原発労働者に対する取り組みを進めようとされています。
そこで、石丸さんに原発労働者と被曝をめぐる、取り組みの経緯とこれからの取り組みについて報告をいただき、今後の取り組みについて、議論したいと思います。
従前研究会に参加されていない方でも、原発労働者や被曝労働問題に関心をお持ちの方や取り組みをなされている方の参加を歓迎します。

■参考リンク
石丸小四郎さんのインタビュー(ビデオ)by LABOR NOW脱原発ビデオ・プロジェクト
LABOR NOW脱原発ビデオ・プロジェクト「福島原発震災と反原発運動の四六年―石丸小四郎さん(双葉地方原発反対同盟代表)に聞く」〔『労働法律旬報』1754号(2011年10月25日発行)掲載〕

2011年10月2日日曜日

10月1日に第5回定期総会を開催しました

10月1日に第5回定期総会を開催しました。総会では活動報告、活動計画、会計報告、活動予算を議論し、承認しました。役員として以下の方々を選出しました。

共同代表:田端博邦、山崎精一、青野恵美子
運営委員:飯田勝泰、石川公彦、遠藤公嗣、大井呑、小畑精武、
     菅井益郎、鈴木玲、芹生琢也、高須裕彦、マットノイズ、
     中島醸、長島宏行、花崎晶、森崎巌
監  事:小川浩一、金元重

2011年9月14日水曜日

アメリカの「レストラン機会センター」


ニューヨークに滞在中の中島醸さんから「レストラン機会センター」について報告がありましたので、掲載します。
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ニューヨーク・レストラン機会センター (Restaurant Opportunities Center of New York)、全米レストラン機会センター(Restaurant Opportunities Centers United)の活動について

          中島醸(千葉商科大学、ニューヨーク市立大学客員研究員)

1. 9.11とレストラン労働者の失職
今年の911日で、2001911日の同時多発テロから10年が経過する。ニューヨークの世界貿易センタービル2棟での死者は約2700名に上るが、その中に、貿易センター北棟の最上階にあったレストラン「ウィンドウズ・オン・ザ・ワールド」(Windows on the World)の移民労働者73名が含まれていたことはあまり知られていない。このレストランでは、中南米、東・南・東南アジア、中東、アフリカなど30か国以上の移民労働者が働いており、同時多発テロ後、彼らは職を失った(約300名)。

仕事を失ったレストラン労働者は、彼らだけでなく、ニューヨークで約13000人のレストラン労働者が9.11後に職を失った。そこで、そうした労働者を支援するために、ウィンドウズ・オン・ザ・ワールドの労働者3人とオルガナイザー1人の計4人によって、ニューヨーク・レストラン機会センター(Restaurant Opportunities Center of New York: ROC-NY)2002年に結成された。ROC-NYは、以下に述べるような興味深い活動を展開することで、その活動はNY以外にも広がり、ニューオーリンズ、マイアミ、ミシガン、シカゴ、フィラデルフィア、ロサンゼルス、ワシントンDCの地域組織が集まり、全米レストラン機会センター(Restaurant Opportunities Center United: ROC United)2007年に結成された。

2. レストラン労働者の実態
レストラン業界は、約1000万人の労働者が働くアメリカにおいて最大の民間セクターであり、現在でも成長を続ける産業となっている。2000年代半ばで、NY市内で約16万人のレストラン労働者がいるが、彼らの約65%が移民であり、およそ30%が資格外移民で構成されている。彼らの労働条件は、ROC自身の調査から非常に厳しいものであることが見えてくる。

(1)最低賃金規制
アメリカにおいて、連邦レベルの最低賃金は公正労働基準法(Fair Labor Standards Act)によって定められている(この他に各州で独自の最低賃金を設定することができる)。しかし、ここで定められる最低賃金には二つの基準がある。第一は通常の最低賃金であり、現在連邦レベルで時給7.25ドルである。第二は、チップを通常受け取る労働者(月30ドル以上を恒常的に受け取る労働者)については、別の最低賃金が定められており、現在連邦レベルでは、時給2.13ドルとなっている。したがって、レストラン労働者の連邦レベルでの最低賃金は約2ドルなのである。ニューヨーク州では独自基準として食品サービス(food service)労働者の最低賃金は20111月から5ドルと設定されている。

(2)ROCの調査から
20051月にROC-NYが行い公表した調査"Behind the Kitchen Door"では、以下のようなNYのレストラン労働者の実態が明らかになった(本調査では、530人の労働者の調査と経営者・労働者、各々数十人へのインタビュー、政府統計を利用)。
 ・当時の最低賃金(時給5.15ドル)を受け取っていない(チップを含めても)——11%(調査した労働者中)
 ・適切な残業手当を受け取っていない——56%(週40時間以上働く労働者)
 ・労働安全に関する研修を受けていない——約50
 ・仕事中に(自身の安全衛生に関して)危険な目にあったことがある——28
 ・安全ではない水準の暑さの厨房で働いている——45
 ・仕事中に火傷を負ったことがある——37
 ・人種、移民資格、または言葉に対して言葉による嫌がらせを受けたことがある——32
また、ROC United2011年にまとめた8つの地域での調査報告からも以下の状況が明らかになっている。
 ・経営者を通じての健康保険を受け取っていない——89.7
 ・有給休暇がない——79.4
 ・有給の疾病休暇がない——87.7
 ・病気中も働いたことがある——63.7
こうした労働環境の中で、労働組合の存在は極めてわずかであり、NY市でレストランの組織率は1%、全米では0.01%である。したがって、レストラン産業での圧倒的多くの労働者は、労働組合からの支援もないまま劣悪な労働条件の下で働いている。

(3)ROCの活動の特徴
ROCの活動は、2001年の同時多発テロから始まったものではあるが、上記のようなレストラン産業全体における労働条件の改善に向けた取り組みを行っている。その活動にはいくつか、彼らが徹底的にこだわって行っている点が見られる。ROCは、自らの活動を三つの軸で行っているとしている。

(4)キャンペーン活動
第一は、労働者に対する不当な行為を行うレストランに対して、職場の公正を求めるキャンペーン(Workplace Justice Campaigns)活動を行うことである。ROC-NYは労働組合ではないが、デモンストレーションなどの抗議活動を行うことで、いくつかの争議で勝利をしてきた。20022007年で8つのキャンペーンに取り組み、未払い賃金などを含め500万ドル以上を勝ち取ってきた。特に、2005年には、アメリカで複数の都市で展開する大規模なレストラン・チェーンを相手にしたキャンペーンは、「ダビデとゴリアテ」の闘いとマスコミで評され、164000ドルの未払残業代と差別的待遇への賠償を勝ち取っている(参考、Lynda Richardson, "For the Kitchen Help, She Stands the Heat," New York Times, January 21, 2005.)。

(5)レストラン産業の調査活動
第二に、ROCは、労働者自身の取り組みによって、レストラン業界の実態を明らかにする調査を徹底的に行っている。2005年には、前述の報告書が出されたが、この報告書は、様々な民間の財団から獲得した費用によって行われたが、レストラン労働者、ROC-NYのメンバー自身による労働者の調査に基づいたものであった(なお、ROC自体の財政自身も、その90%を民間の財団からの寄付に依拠している)。
 
2006年には、レストランでの安全衛生に焦点を当て、労働安全のトレーニングの欠如や時間が足りない中での仕事の負荷、人員不足などを明らかにした報告書"Dining Out, Dining Healthy"をまとめた。レストラン産業には、人種による差別的待遇が深刻な問題として存在するが、20093月にはそうした人種間の格差に関する報告書"The Great Service Divide"を発表した。ここでは、白人と有色人種で仕事に応募した際の採用率の差を明らかにしている。この後も、20099月には、職場の安全衛生に関する報告書"Burned"を、20107月にはレストランにおける性差別、女性に対する差別的待遇の実態を明らかにした報告書"Waiting On Equality"20109月には、レストラン労働者が病気休暇や健康保険を受けられない実情をまとめた"Serving While Sick"を発表してきた(現在では、廉価な保険料でのメンバーに対する健康保険の提供がROCの重要な活動の1つとなっている)。


こうしたレポートは、レストラン産業で働く労働者の労働実態をインタビューと数値で明らかにしており、New York TimesReutersNY 1(ニューヨークのローカル局)などで取り上げられた。
(参考、Lynda Richardson, "For the Kitchen Help, She Stands the Heat," New York Times, January 21, 2005.

(6)レストラン経営のモデルを作る
第三の特徴は、労働条件に関して優れた経営をしているレストランを推奨し、さらには自ら労働者による共同経営のレストランを運営していることである。
 
前者については、20117月に、"If You Care, Eat Here"の第二版を発行し、NY市内で賃金の支払い、病気休暇、労働環境の整備、健康保険などで優れたレストランを14店とレストラングループを1つ紹介している。
 
ROCは、2006年にカラーズ(Colors、下記写真)というレストランをオープンさせている。このレストランは、メンバー全員が共同オーナーであり、常に全員で議論する形で経営されている。2007年からは、無料での職業訓練も行っており、この4年間で約2000人が、調理や給仕の訓練を受けてきた。全米ROCの共同ディレクターのフィカク・マムドゥ氏は、カラーズは、その成功の尺度を単に財務面からのみ考えてはおらず、労働者やその家族への支援を重視していると語っている。「全ては9.11から始まった。9.11で私が失った人たちが私に望んだものは、、、、。それは報復でもなく、ただ泣くだけでもない。我々のコミュニティへの支援を行うことである」。
(参考、Alexander Eichler, "Former Windows On The World Employees Become Advocates For Fair Treatment Of Service Workers," The Huffington Post, September 12, 2011


このように、レストラン機会センターは、2001911日の同時多発テロをきっかけにして活動が始まるが、その後レストラン業界という組合組織化の大変困難な産業において、キャンペーン、調査、自らのレストラン共同経営といったユニークな活動を行うことで、その影響を広げてきた。全米のレストラン産業における組合組織率は0.01%であり、ROCの活動も全体の中では圧倒的に小さい存在ではあるものの、8地域にまで広がり、メンバーも現在8000人へと拡大し、予算規模もこの3年間で8倍に増えており、マスメディアでも取り上げられており、それなりの影響力を持つものであると言えよう。

参考ウェブサイト(英語)
ROC-NY
ROC-United
Colors Restaurant

レストランガイド(The Restaurant Opportunities Center of New York, "If You Care, Eat Here: The NYC Diner's Guide to High Road Restaurants," 2nd edition, July 26, 2011.
Windows on the World (雑誌New York MagazineThe Encyclopedia of 9/11のウェブサイトから)


2011年9月8日木曜日

10/1 ビデオ上映会「原発震災」のご案内


Labor Nowから上映会のお知らせです。
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10月1日(土)に福島原発震災をテーマに、2本の作品の上映会をおこないます。
3.11以後、福島の人々はどのように生き延びてきたのか―。
映像作品をとおして、人々の3か月間をみつめます。

日時:2011年10月1日(土)午後5時~7時
場所:明治大学駿河台校舎研究棟2階第9会議室
リバティータワーの裏の建物です。リバティータワー正面入口から入り、
左手奥を抜けると研究棟1階入口です。
共催:Labor Now、明治大学労働教育メディア研究センター

上映作品:「子どもたちを放射能から守れ 福島のたたかい」
(37分・制作:湯本雅典)
「フクシマ原発震災~被災者の声をたどる旅」
(35分・制作:Labor Now)

トーク:湯本雅典さん、「Labor Now 脱原発プロジェクト」のメンバー

制作者紹介)
湯本雅典・・・1999年教員在職中から撮影を始める。2006年制作の『学校を辞めます~51才の僕の選択』が「東京ビデオフェスティバル」などで優秀賞を受賞し、注目を集める。以後、制作者の独自の視点から作品づくりを続けている。
主な作品・・・『国労バッジは はずせない! 辻井義春の闘い』『ジョニーカムバック 不適格教師の烙印を押された男』

「Labor Now 脱原発プロジェクト」・・・2011年4月、制作の呼びかけで集まった、平均年齢50才の4人の即席チーム。震災から3か月後の6月、会津、郡山、いわき、で人々に出会い、話を聞いた。


問い合わせ:labornow(a)jca.apc.org まで[(a)を@に置き換えて下さい]
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2011年8月30日火曜日

アクティビストのための英語講座(English for Activists)のご案内


アメリカの民衆教育者マット・ノイズさんは、ニューヨークで移民労働者のための英語教育に携わってきました。そのノイズさんが、6年前から東京ではじめた英語講座は、初級者から上級者までみんなで楽しみながら、使える英語が身につく英語学習のコミュニティとして多くの参加者から好評を頂いてきました。

さて、今期の講座は10月から12月まで毎週火曜日に開講します。アメリカの社会運動の紹介とともに参加者のアクティビズムについてのディスカッションなどもおこなっていきたいと考えています。ゲームなどを取り入れ楽しく学びます。

さまざまな社会運動に携わっている皆さんが、お互いに刺激しあいながら、英語によるコミュニケーションを学んでいく場として、この講座への多くの皆さんの参加をお待ちしています。

○ 目 的

社会運動・労働運動の関わる様々人々が英語によるコミュニケーションをはかっていくために必要な英語力を身につける

○ 対 象

コミュニケーションの手段としての英語の習得を目指す人
英語力のレベルは問いません

○ 場 所

地下鉄四谷三丁目駅周辺(参加申込みの方に追ってご連絡いたします)

○ 日 時

以下の毎週火曜日の19時から21時(11回)

10月4日、11日、18日、25日
11月1日、8日、15日、22日、29日
12月6日、13日

○ 参加費:LaborNow会員 13,200円(1200円×11回)
非会員 16,500円(1500円×11回)
1回払い 2,000円

全回分をお支払いの方で欠席が多かった方は、一定回数分は来年の講座に繰り越せるようにする予定です。

○ 主 催:Labor Now http://www.jca.apc.org/labornow/

○ 講 師 マット・ノイズ(Matt Noyes)さん
(労働教育・民衆教育者、明治大学経営学部特任講師)

▽ 組合民主主義協会(Association for Union Democracy)のホームページ担当

▽ ニューヨーク市立大学およびConsortium for Worker EducationでのESL教授経
験10年以上

○ 申し込み

下記申込書の記入の上、9月30日(期限厳守)までに、高須までご送付下さい。
h_takasu(a)jca.apc.org (a)を@に置き換えてご送付ください。
一週間以内に確認のメールが届きます。

○ 講座運営について

会場、受講上の注意については、申込書を受領後、ご案内します。

本講座は、受講生の自主的な参加によって運営します。運営上の事務もボランティア
で行います。営利目的の英会話学校とは違いますので、その点をご了解の上、ご参加
ください。

○ Labor Nowのウェブサイト http://www.jca.apc.org/labornow/
  Labor Nowのブログ http://labornow.blogspot.com/

以 上

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送付先h_takasu(a)jca.apc.org (a)を@に置き換えてご送付ください。


アクティビストのための英語講座参加申込書

氏 名

住 所

電話番号

Eメールアドレス

参加費支払い 一括 or 毎回支払い
(Labor Now会員 会員・非会員・加入希望)

**********
※ 初めての方は、講座内容の企画を立てるのに役立てますので、以下のアンケートへ
の記入にご協力下さい。

お仕事は何ですか?

どんな活動をされていますか?

英語を何に使っていますか?(使いますか?)

今後、どういう方面で英語を使いたいですか?
例:Eメール、国際交流・会議、文献読み、旅行

これまで学校教育以外でどんな英語の勉強をしましたか、していますか?

その他、英語学習について、教育活動についてのご意見、要望など自由にお書き下さ
い。

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Labor Nowとは・・・
2007年7月10日、国際労働研究センター運営委員ら15名の発起人により、会員組織「Labor Now」を設立しました。

国際労働研究センターが担ってきた国際連帯や交流活動を継承しつつ、参加型の労働教育やレイバーメディアの領域で活動を進めています。労働運動や社会運動、メディア、教育などの様々な分野で活動されているみなさんや、一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センターや明治大学労働教育メディア研究センター、カリフォルニア大学ロサンゼルス校労働研究教育センターと連携・協力しながら、草の根の組織としての特徴を活かして活動を進めています。

Labor Nowにつきましては以下のサイトをご覧下さい。

2011年8月26日金曜日

米国東海岸でのベライゾン社(大手電話会社)におけるストライキ

ニューヨークに滞在中の中島醸さんから 米国東海岸でのベライゾン社(大手電話会社)における大規模なストライキに関して、報告がありましたので、掲載します。
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(撮影:中島醸、@ベライゾンの携帯電話ショップ前でのピケット                                  inニューヨーク・マンハッタン)
87日から始まり、この間アメリカで大きな注目を集めてきたアメリカ東海岸のベライゾン社のストライキは、819日をもって終結し、組合員たちは823日から職場へと復帰した。組合側とベライゾン社は、86日に期限切れした協約を期間の定めなしに延長し、交渉を継続することに合意したとして、組合側は、組合員が現場の仕事に戻るということを決定したと発表した。ただ新たな協約が労使間で合意された訳ではなく、協約改定の交渉は継続されるため、今後の行き先は依然として不透明ではある。そこで、この間の経緯について簡単にまとめたい。

中島醸(千葉商科大学、ニューヨーク市立大学客員研究員)
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ベライゾン・コミュニケーション社の地上回線部門の労働組合が会社側と結んでいる協約が今年86日をもって期限切れとなるため(協約の対象労働者数45000人)、その協約改定の交渉が、622日にベライゾンの会社側と、アメリカ東海岸の労働組合側(CWA Districts 1, 2, and 13IBEW NY, NE, and NJ)との間で開始された。交渉は、協約期限前までで22回、ストライキ突入後のストライキ終結を決定するまでで8回、合計30回の交渉を重ねてきた。

当初、会社側は、賃金・企業年金・医療保険・雇用保障など100項目以上に渡る包括的な協定内容の改定を求めてきていた。その主な内容は、以下の通りである。
・賃金規定
 昇給と勤務評価との連結(評価が悪ければ昇給なし)、夜間・土日勤務、週49時間を超える勤務に関する手当等の廃止・残業時間上限の廃止
・年金規定
 年金給付額の凍結、現役労働者に対する年金プランの凍結と廃止、病気死亡給付金の廃止
・福利厚生規定
 医療・処方薬・歯科・眼科に関する保険プランの保険料・自己負担額増加したものへの変更、有給病欠日数の短縮
・従業員の雇用保障に関する諸規定の廃止
・その他
 クリスマスイブの半日休暇の廃止、大幅な技術変更に関する組合への通達期日の大幅短縮

組合側は、こうした会社側の要求はこの間50年以上に渡って労使間で積み上げてきたものを壊すものであり、到底受け入れられないとして批判し、交渉を行ってきた。特に、組合側としては以下のような点で会社の姿勢を批判してきた。

・会社側は、組合が組織されている地上回線部門の不振から今回の協約改定提案を行ったと主張する(ベライゾンは2005年以降、地上回線部門の従業員8万人を削減し、ワイヤレス部門で23000人拡大してきた)。組合側としてもその点は理解しているが、ワイヤレス部門の信頼は、質の高い地上回線ネットワークが存在してこそ得られるものである。

・会社はこの間巨額の利益を上げており、経営陣も多額の報酬を受け取ってきている。(過去4年間で190億ドル以上の利益を上げていて、経営陣5人には合計で25800万ドル、CEOIvan Seidenberg氏には8080万ドルの報酬が支払われている。)にもかかわらず会社は、こうした利益を生み出してきた労働者にのみ負担を押し付けようとするのはフェアではない。

6月以降、前述のように20回以上にわたる交渉を続けてきたが、ストライキ突入まで、会社が何らかの形で組合側に譲歩する姿勢は見られず、組合側としては、ベライゾン社が真剣に交渉に臨んでいるとは思われないとして、強く批判していた。会社側からの歩み寄りを獲得できない中で、協約期限が切れた87日から、組合はストライキに入った。

ストライキでは、マンハッタンにあるベライゾン本社前の争議行動、ワイヤレス(携帯端末ショップ)の前での争議行動を行ってきた。ニューヨークでは、ストライキの参加者数を一か所で(大きさに応じて)6人から50人と制限されたり、入り口から45フィート(約14メートル)離れなければならない、などの制限が裁判所から出されていたため、こうした本社や店の前に集まり、スト参加者は、大きな音を出したり、通行人(店に入る客に対しても)ビラを配り支援を呼びかけていた。また、ベライゾンと業務取引のある仕事を請け負っている労働者たち、操作技術者、重機運転手、建設・ビル管理関連の労働者たちが、ストライキをしているピケラインを超えて仕事をすることを拒否したり、チームスターズという組合に所属している宅配会社UPSの労働者たちもベライゾンのオフィスに配達することを断などの、他の産業の労働者がこのストライキに協力していた。(また817日には、ニューヨーク市教育局がベライゾンと2年間で12000万ドルにも上る契約をしようとしていることへの抗議活動も行われた。)

こうした状況の中で、ベライゾンの業務が滞る事態が起きていた。818日付のニューヨーク・タイムズ紙によれば、ニューヨークのマンハッタンでは9日間も地上回線の電話が不通の店の事例や、ニュージャージー州でのケーブルテレビの導入をベライゾンに注文したところ今年の1230日まで待つように言われた事例などが紹介されている。


ストライキ開始から約2週間が経過した8月19日に、労使双方は、8月6日に期限 切れを迎えた元の協約を期限の区切りなしで延長すること、8月23日から従業員が職場に戻ること、協約改定交渉を再開することで合意し、ストライキは終結を迎えた。ただ上記のように、この合意は暫定的な性格と言える。会社側がこの間提示してきた協約改定案については、依然として撤回されておらず、新たな協約を結んだ訳でもない。したがって、組合側もこれを勝利と認識はしておらず、今後もシビアな交渉が続くと思われる。しかし、この間の組合の粘り強い行動、多くの労働者・組合からの支援でもって、期限切れとなった協約の延長を会社側から引き出し、交渉のテーブルに引き戻す結果をもたらすことができたといえよう。

参考ウェブサイト(英語)
CWA District 1(交渉レポートBargaining Reportsを読むことができます)
CWA Unity@Verizon(写真入りのニューズレターを読むことができます)
ニューヨーク・タイムズ記事(Verizon Workers Plan to End Strike, Agreeing to Revive Talks Toward a Contract820日)
レイバー・ノーツ記事(Verizon Strike Turns Away Customers and Chases Scabs811日)

2011年8月24日水曜日

江東区のこどもたちの安全と健康と未来を守るための放射能対策実施に関する請願署名にご協力をお願いします

江東区長宛の放射能対策実施に関する請願署名へご協力を
江東区の地域のお母さんやお父さんたち、いろんな人たちと「セーブ・キッズ江東/放射能からこどもを守る会」を結成して、地域や学校の放射線量測定をやったり、江東区への要請をしたり、情報交換をしたり、子どもたちの安全と健康を守る取り組みを進めています。
http://yaplog.jp/savekids/

そこで、以下のとおり江東区長宛の請願署名を取り組むこととなりました。江東区外のみなさんにも積極的にご協力をお願いしようと言うこととなりました。以下のサイトから電子署名が簡単にできますので、是非ご協力をお願い致します。
http://yaplog.jp/savekids/archive/17

可能な方は、転載、拡散いただいて取り組みを広げていただけると大変助かります。

よろしくお願いします。
セーブ・キッズ 江東/放射能からこどもを守る会

2011年8月19日金曜日

9/9パシフィック・ビーチ・ホテル労働争議報告集会へ

9月9日(金)
ハワイ・ホノルルの
パシフィック・ビーチ・ホテル労働争議
 全国労働関係局勝利命令報告集会へ
  ~全米港湾労組代表団来日~
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●2011年9月9日(金)18:00~20:00
●連合本部A・B会議室(総評会館3階)
●集会内容
勝利命令解説:宮里邦雄さん(弁護士)
全米港湾労組から闘いの報告:
McEllrath本部委員長、Furtado本部副委員長
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「全米港湾倉庫労働組合142支部」(ILWU)は、2002年以来、米国ハワイ州ホノルル、ワイキキ・ビーチにある「パシフィック・ビーチ・ホテル」において、従業員の組織化を進めてきました。しかし、ホテルの経営側は組合づくりをことごとく妨害してきました。2007年12月1日、経営側は、組織化の中心を担ってきた従業員を中心に32名を突然不当解雇し、団体交渉を拒否し、計画的かつ悪質な組合攻撃をかけてきました。

ILWUは、全国労働関係局(NLRB)に対して不当労働行為救済の申し立てを行い、解雇撤回と組合承認を求める闘いを続けています。

NLRBは、2011年6月14日に、組合の主張を全面的に認めて、32名の解雇撤回と復職や労働条件の不利益変更の撤回などを含む完全勝利の救済命令を交付しました。

そこで、9月9日にILWUからの代表団を迎えて、報告集会を開催いたします。多くのみなさんのご参加を呼びかけます。

同ホテルの利用者の7割以上が日本からの顧客ですので、AFL-CIOとILWUは日本の労働組合へ支援要請しています。連合、交運労協、IUF-JCCなどが支援を決定し、取り組みを進めています。

主 催: ITF東京事務所、全日本交通運輸産業労働組合協議会(交運労協、ITF-JC)、国際食品労連日本加盟労組連絡協議会(IUF-JCC)、日本労働組合総連合会(連合)

連絡先:ITF東京事務所(108-0023港区芝浦3-2-22田町交通ビル、Tel:03-3798-2770)

2011年6月23日木曜日

千葉県東葛(西部)地域の環境放射線量の測定をしました

LaborNowでは、千葉県東葛(西部)地域にお住まいの会員のみなさんと、6月19日、20日に、環境放射線(γ線)量の測定をしました。福島県の中通り地域と比較すると10分の1程度ですが、自然放射線量[約0.05μSv/h(毎時マクロシーベルト)]の4倍から10倍程度(0.2〜0.6μSv/h)の放射線量が測定されました。


測定結果一覧(PDFファイル)
排水溝(口)、雨樋の流れ落ちるところ、草地、芝生、土、枯れ葉がたまっている場所や苔などの生えている場所は一般に放射線量が高く、注意すべき場所です。


各自治体やメディアなどでも同様の測定値が発表されており、私たちの測定でもそれが裏付けられました。


一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センターでは、国立キャンパスの測定を行い、測定結果を発表しています。
http://www.fair-labor.soc.hit-u.ac.jp/radioactivity20110608.pdf

2011年6月22日水曜日

LaborNow 脱原発ビデオ・プロジェクトをスタートしました

この6月から「脱原発ビデオ・プロジェクト」がスタートしました。

福島で原発震災に遭われた方々と直接会って話を聞き、どのように生き抜こうとしているのか、これまでの福島における脱原発への取り組みについてもふれながら、20分前後のビデオにまとめる予定です。現在8月をメドに制作中です。

一方、インタビュー内容については、なるべく多くのみなさんと共有するために、編集という手を加えずに、ノーカット編集版をネットにアップするつもりです。こちらは準備でき次第、ご案内します。

とりあえず、佐藤和良いわき市議の「原発震災・議会報告会」(2011年6月4日)、6/12桜井南相馬市長による現状報告と避難者との懇談会@南会津町、菅井益郎講演「足尾・水俣から福島原発」@南会津町の映像、関係資料をアップしてあります。

ちょっと長い映像ですが、現地の状況がよくわかります。お時間のあるときにご覧下さい。
http://nonukesfukushima.blogspot.com/

2011年5月31日火曜日

ビデオ『木曽病院ドキュメント~ある看護師の24時間』『基地のまちで生きる〜平和と経済の狭間で』を制作しました

明治大学労働教育メディア研究センターでビデオ『木曽病院ドキュメント〜ある看護師の24時間』を制作しました。医療危機が叫ばれるなか、木曽病院の看護師の過酷な勤務に密着しました。

明治大学自治労寄附講座「地方自治体の仕事と労働組合」(2011年5月31日  医療の危機と看護職員の取り組み)で上映しました。

『木曽病院ドキュメント〜ある看護師の24時間』(13分)


ビデオ『基地のまちで生きる〜平和と経済の狭間で』(10分)は、山口県岩国市と隣接する広島県大竹市を訪ね、自治労大竹市職員組合の委員長として、基地問題に取り組む山崎幸治さんを追いかけました。

2010年度の明治大学自治労寄附講座「地方自治体の仕事と労働組合」で上映しました。

『基地のまちで生きる〜平和と経済の狭間で』(10分)


自治労寄附講座のシラバス、配布資料は以下のサイトでご覧いただけます。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~labored/kifukoza/jichiro2011.html

2011年5月8日日曜日

911から311へ そして・・・

2001年9月11日NYのテロから10年、そして2011年3月11日福島の原発震災をへて、どのような社会に生きるのか。戦争と平和、独立メディア、新しい社会運動・・・これまで制作してきた映像を一挙公開しました。

http://from911to311.blogspot.com/

2011年5月5日木曜日

第13回社会運動ユニオニズム研究会のご案内

自治労本部の招きで来日される金榮俊(キム・ヨンジュン)さん(労働者教育センター運営委員@ソウル)を囲んで以下の公開研究会を開催します。複数組合制 度の導入などの労働法制の改定、労使協調的な第三のナショナルセンターの結成などの最近の労働運動をめぐる動向と今後の展望について報告をいただきなが ら、議論をしていきたいと思います。

日時:2011年5月12日(木)18:30~21:00
場所:明治大学駿河台キャンパス研究棟4階第三会議室(御茶ノ水)
(高層のリバティータワーの裏側の建物です。)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
テーマ:最近の韓国労働運動の動向と展望
報告:金榮俊(キム・ヨンジュン)さん(労働者教育センター運営委員)

参加申込み:5月10日(火)までに、事務局・高須までご一報下さい。
E-mail:b071429k(a)r.hit-u.ac.jp (a)を半角の@に置き換えて送信下さい。

2011年4月10日日曜日

平野太一さんの『香港漂流記』が始まりました

会員の平野太一さん(27歳)が2011年4月7日から10月まで、香港の著名なNGOである "Asia Monitor Resouce Centre" でインターンとして働くこととなりました。
http://www.amrc.org.hk/

平野さんが『香港漂流記』というブログを始められましたので、ご紹介します。今後、発信していくそうなので、ぜひ、ご覧下さい。
http://ameblo.jp/sayonaradakegajinnseisa/

平野さんには、明治大学で開講した労働講座で、ご協力をいただき、ご自身の社会人経験について、学生たちの前で話していただきました。

労働講座TVのサイト: 
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~labored/kifukoza/rodokoza2010tv1.html
YouTubeの平野さんの映像: http://youtu.be/AtFb__AYZRc

2011年4月9日土曜日

4/30「(第2弾)東日本大震災と福島第一原発~私たちは何をなすべきか」公開研究会のご案内

3月26日の研究会での議論を受けて、4月30日に引き続き同じテーマで研究会を開催することとしました。いくつか未定の部分もありますが、日時が確定していますので、取り急ぎご案内します。細部が決まりましたら、また、ご案内します。

また、原発問題に対する当面の取り組みとして、以下の行動が呼びかけられています。

4月10日(日)集合 12時45分 集会開始 午後1時 デモ出発 午後2時 芝公園23号地
浜岡原発すぐ止めて! 4・10東京―市民集会&デモ
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1069

4月24日(日)14:30集会 デモ出発15:30 芝公園23号地
チェルノブイリ原発事故から25年 くり返すな!原発震災 つくろう!脱原発社会4・24集会&デモ
http://www.peace-forum.com/gensuikin/katsudou/110424yotei.html

よろしくお願い致します。

高須裕彦

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第12回社会運動ユニオニズム研究会のご案内
(第2弾)東日本大震災と福島第一原発~私たちは何をなすべきか

3月11日の東日本大震災により、福島第一原発は、冷却機能を喪失し、深刻な事態に立ち至っています。水素爆発により建屋や格納容器の一部が壊れ、放射性物質が止めどもなく大気中に、海に放出されています。首都圏へも放射性物質が飛来し、水道水、野菜、魚介類までを汚染し続けています。

そこで、社会運動ユニオニズム研究会では、3月26日の研究会に引き続き、以下の通り公開研究会を開催します。今回は時間をたっぷり取って、グループ議論を間に挟みながら、じっくり議論をしょうと考えています。みなさんの参加を呼びかけます。


第12回社会運動ユニオニズム研究会
日 時:2011年4月30日(土)13:30~19:00(終了予定)
場 所:明治大学駿河台キャンパス研究棟2階第9会議室
    (高層のリバティータワーの裏側の建物です。)
    http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

テーマ:東日本大震災と福島第一原発~私たちは何をなすべきか(第2弾)
・ビデオ上映(作品未定)
・福島原発の現状:菅井益郎さん(國學院大學)
  菅井さんが関与された福島県飯舘村の放射能汚染調査
  http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No110/iitatereport11-4-4.pdf
・労働者や住民の被曝をめぐって:未定
・脱原発社会への転換を:伊藤久雄さん(東京自治研究センター)
  参考論文「原発依存からどう脱却するか──自立したまちづくりを考える」『世界』2011年1月号 
  http://www.iwanami.co.jp/sekai/2011/01/directory.html
・議論:労働者・市民として、何をなすべきか(グループ議論と全体議論を予定)

共 催:一橋大学社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    明治大学労働教育メディア研究センター
    Labor Now

参加申込み:4月26日までに、事務局・高須までご一報下さい。
      E-mail: h_takasu(a)jca.apc.org 
      (a)を@に置き換えて送信下さい。

社会運動ユニオニズム研究会サイト:http://socialmovementunionism.blogspot.com/

2011年3月31日木曜日

アクティビストのための英語講座(English for Activists)のご案内

アメリカの民衆教育者マット・ノイズさんは、ニューヨークで移民労働者のための英語教育に携わってきました。そのノイズさんが、6年前から東京ではじめた英語講座は、初級者から上級者までみんなで楽しみながら、使える英語が身につく英語学習のコミュニティとして多くの参加者から好評を頂いてきました。

さて、今期の講座は4月から7月まで毎週火曜日に開講します。アメリカの社会運動の紹介とともに参加者のアクティビズムについてのディスカッションなどもおこなっていきたいと考えています。ゲームなどを取り入れ楽しく学びます。

さまざまな社会運動に携わっている皆さんが、お互いに刺激しあいながら、英語によるコミュニケーションを学んでいく場として、この講座への多くの皆さんの参加をお待ちしています。

○ 目 的  社会運動・労働運動の関わる様々人々が英語によるコミュニケーションをはかっていくために必要な英語力を身につける

○ 対 象  コミュニケーションの手段としての英語の習得を目指す人
      英語力のレベルは問いません

○ 場 所  地下鉄四谷三丁目駅周辺(参加申込みの方に追ってご連絡いたします)

○ 日 時 以下の火曜日の19時から21時(14回)、祭日(5/3)を除く14回
   4月12日、19日、26日
   5月10日、17日、24日、31日
   6月7日、14日、21日、28日
   7月5日、12日、19日

○ 会場:四谷三丁目周辺の会場を予定

○ 参加費:LaborNow会員 17,500円(1250円×14回)
      非会員 21,000円(1500円×14回)
      1回払い 2,000円

全回分をお支払いに方で欠席が多かった方は、一定回数分は秋の講座に繰り越せるようにする予定です。

○ 主 催:LaborNow 

○ 講 師 マット・ノイズ(Matt Noyes)さん
    (労働教育・民衆教育者、明治大学経営学部特任講師)         
  ▽ 組合民主主義協会(Association for Union Democracy)のホームページ担当 
    http://www.uniondemocracy.org/
  ▽ ニューヨーク市立大学およびConsortium for WorkerEducationでのESL教授経験10年以上 

○  講座のウェブサイト http://efa.rollingearth.org/

○ 申し込み 下記申込書の記入の上高須までご送付下さい。
       labornow(a)jca.apc.org[(a)は半角の@に置き換えてご送付下さい]
       一週間以内に確認のメールが届きます。

**********         
アクティビストのための英語講座参加申込書

氏名                               

住所                                
  
電話番号

メールアドレス                            
    
参加費支払い 一括 or 毎回支払い
      (LaborNow会員 会員・非会員・加入希望)

**********
※ 初めての方は、講座内容の企画を立てるのに役立てますので、以下のアンケートへの記入にご協力下さい。

お仕事は何ですか?

どんな活動をされていますか?

英語を何に使っていますか?(使いますか?)

今後、どういう方面で英語を使いたいですか?
 例:Eメール、国際交流・会議、文献読み、旅行

これまで学校教育以外でどんな英語の勉強をしましたか、していますか?

その他、英語学習について、教育活動についてのご意見、要望など自由にお書き下さい。

2011年3月21日月曜日

3/26「東日本大震災と福島第一原発〜私たちは何をなすべきか」公開研究会のご案内

次回3月26日の社会運動ユニオニズム研究会の内容変更のお知らせです。当初は、「日本の労働運動戦略を考える〜ILO理事経験を踏まえて」をテーマに中 嶋滋さん(ILO前労働側理事)にご報告いただく予定でした。しかし、3月11日の東日本大震災と福島第一原発の危機的な状況を受けて、以下のとおり内容 を変更して開催することにしました。みなさまのご参加を呼びかけます。

■第11回社会運動ユニオニズム研究会
日 時:2011年3月26日(土)13:30~17:00
場 所:総評会館4階 402会議室(東京・お茶の水)
    アクセスマップ  http://www.sohyokaikan.or.jp/access/index.html

テーマ:東日本大震災と福島第一原発〜私たちは何をなすべきか
報告1:福島第一原発の現状:菅井益郎さん(國學院大學)
報告2:海外メディアはどう伝えているのか:山崎精一さん(LaborNow共同代表)
報告3:放射線と放射性物質〜外部と内部の被曝をめぐって
    :平野敏夫さん(東京労働安全衛生センター代表理事、亀戸ひまわり診療所医師)
報告4:いま労働運動は何をなすべきか:中嶋滋さん(ILO前労働側理事)

共 催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    Labor Now

参加申込み:参加を希望される方は、資料印刷の都合上、前日の3月25日までに高須宛(下記アドレス)にご一報下さい。なお、今回は受付のご返事を致しませんのでご了解下さい。
申込先E-mail: pj01571(a)srv.cc.hit-u.ac.jp (a)を半角の@に置き換えて送信下さい。

参考サイト

都内における大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果について(東京都)
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/measurement.html

都内の環境放射線測定結果
http://113.35.73.180/monitoring/index.html

政府関係からの重要なお知らせ
http://eq.wide.ad.jp/index.html

原子力資料情報室
http://www.cnic.jp/

たんぽぽ舎
http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=202

社会運動ユニオニズム研究会
http://socialmovementunionism.blogspot.com/

2011年3月7日月曜日

LaborNowTV この人にきく(2)         公契約条例で幸せになろう(13分)

インタビュー2011年2月2日 
小畑精武(自治労・公共サービス民間労組評議会アドバイザー)

「シリーズ この人にきく」第2回目は、2011年11月に『公契約条例入門~地域が幸せになる〈新しい公共〉ルール』(旬報社刊)を執筆した小畑精武さんです。

「公契約条例」は、ふだん聞き慣れない言葉ですが、図を示しながら筆者にやさしく解説をしてもらいました。




関係資料は以下の社会運動ユニオニズム研究会のサイトからダウンロードできます。
http://socialmovementunionism.blogspot.com/2011/01/10.html

2011年2月27日日曜日

闘いは続く:2/26ウィスコンシンで10万人集会が開催される








ウォーカー・ウィスコンシン州知事による組合攻撃を狙いとした「予算修正法案」に対して、2月26日に、州都マジソンで10万人の反対集会が開催されました。同時に全米各地で大規模な連帯集会が開かれました。

州議会下院では25日未明に、共和党議員の賛成で法案を可決していますが、上院では民主党議員が出席を拒否しているために、定足数に達せず、法案審議は止まっています。

ウォーカー知事の提案した法案の内容
(1)州や自治体職員の団体交渉事項を賃金に限定し、他の労働条件を交渉事項からはずす(消防職員と警察職員などは対象外として、従前通り交渉権を認める)、(2)ウィスコンシン大学職員、ウィスコンシン大学病院職員、在宅介護労働者や保育労働者の団体交渉権を廃止する、(3)州職員の組合費のチェックオフを禁止し、組合費を払わないことを認める、(4)過半数の職員が組合を支持しているか否かの認証選挙を毎年実施することし、過半数の支持を得ていない場合、現行労働協約は失効する、(5)労働協約の有効期間は1年として、延長を禁止する、(6) 賃上げは消費者物価の上昇率までとする、(7)年金や健康保険の職員負担を増額することなど。

組合は、団体交渉権などについて、知事が交渉に応じるのであれば、年金や健康保険の職員負担の増額に応じるとしています。しかし、知事は拒否し、法案が成立しなければ、レイオフ(解雇)すると脅しています。すなわち、この法案の狙いは、財政再建ではなく、組合つぶしです。

以下の映像は2月26日の州都マジソンでの10万人集会の模様です。



闘いの動向は以下のサイト(英語)でフォローできます。
AFL-CIO Blog News
http://blog.aflcio.org/
Wisconsin State AFL-CIO
http://www.wisaflcio.org/

2011年2月26日土曜日

アメリカの中西部で歴史的争議が始まる

日本のメディアはあまり報道していませんが、アメリカの中西部の共和党知事の諸州で、アメリカ労働運動の今後の命運を決めるような大争議が勃発しています。

2010年11月の中間選挙で「茶会グループ」の支援を受けて州知事となった共和党右派の知事たち(中西部のウィスコンシン、オハイオ、インディアナ州など)は、財政赤字を口実に、州や郡、市などの自治体公務員、公立学校の教職員など公共部門の労働者たちの団体交渉権を剥奪することを主眼とする法案を提案しています。

これに対してウィスコンシン州の州都マジソンでは、先週以来、組合と支援者たちが、数万人の抗議デモを繰り広げ、州議会議事堂を占拠して、泊まり込みで闘いを続けています。支援と連帯の輪は全米に拡がり、2月26日土曜日には全米各地で連帯集会が開かれます。

運動メディアはこの事態を「アメリカ労働運動のグランドゼロ」「中東から中西部へ」と表現しています。

YouTubeなどで"Wisconsin"と検索すると様々な映像を見られます。
以下の映像は、現場の雰囲気が伝わってきましたので紹介しておきます。



http://www.youtube.com/user/mgwisni#p/a/u/1/5TmSNPpzkWc
http://www.youtube.com/user/mgwisni#p/a/u/0/sVemRn3FXVY

2月25日のDemocracy Nowで、エミー・グッドマンがマジソンの州議会から中継しています。

番組全体(前半はリビヤのことをやっています。15分くらいから中継が始まります)
http://www.democracynow.org/shows/2011/2/25

議事堂内部の状況
http://www.democracynow.org/2011/2/25/wisconsins_uprising_a_guided_tour_of

明治大学・労働講座の優秀レポートをアップしました

明治大学で開講していました労働講座が1月18日に終了しました。講座の最後の二回の授業では、学生たちに小グループに分かれて「長時間労働」と「非正規労働者」をめぐる問題点とその解決策について議論してもらいました。

最後に、受講生に二つのテーマでレポートを書いてもらいました。一つは「自分のめざす働き方について」、二つめは「日本の労働社会の問題点とその解決策について」です。その中から優れたレポートをアップしましたので、ぜひお読み下さい。なかなかの力作です。

以下のサイトで講座の概要と授業風景、レポートをご覧いただけます。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~labored/kifukoza/rodokoza2010.html

2011年2月25日金曜日

上の関原発建設反対・田ノ浦の支援行動

偶然ですが、上関原発建設反対の田ノ浦の埋立阻止行動に2日間参加してきましたので、この場を借りて報告いたします。私も年がいもなく怒りの感情を抑えきれませんでした

菅井益郎(國學院大學経済学部)
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偶然大分と山口に行っていて、中国電力がガードマン多数を雇って工事再開するとの報に接し、急遽私も上の関町の室津に行き、田ノ浦の支援行動に参加しました。21日は未明の2時から、22日は6時頃から田ノ浦現地の埋立阻止の闘いに加わり、23日は山口地裁で行われた自然の権利訴訟を傍聴して戻りました。今日(24日)夕方、昨日(23日)現地から祝島の男女二人がガードマンの下敷きになって負傷し、救急車で病院に入院したとの電話があったので、たいへん心配しています。詳しくは、

祝島島民の会のblog http://blog.shimabito.net/ 

に載っていますのでそちらを見てください。23日午後、山口を発つ頃、現地はたいへん緊迫しており、けが人が出そうな状況だと聞いていましたのでやはりそうだったのかと案じていました。

警備会社は従来からのアルソック(ALSOK)に加えて、東京神奈川を中心に営業しているシンティ警備会社です。シンティの方はいかにも不慣れな感じでしたが、会社のHPを見ると、1977年に発足し「成田空港建設工事、過激派対策」を請け負った会社です。顔や体つきを見ると、いかにも学生アルバイト風でした。おそらくかなりの多くがアルバイトだと思れます。この会社は中央区に本社があり、2009年の売り上げは連結で130億円にもなります。

一方アルソック(総合警備保障)の方は頻繁にテレビコマーシャルなども流す大手ですが、1965年設立され、2009年度の売上高は連結で2785億円にもなる大企業です。負傷者はどうもこちらの方で出たとのことです。私も彼らの前に座り込んでいたのですが、半分くらいは力も強く屈強な連中でした。見た目ではアルソックの方はサッカーやラグビー、相撲、柔道などからの転身組が多そうでした。他の半分くらいはそれほどではなかったのですが、外見的にはシンティ警備よりは統制はとれていました。しかし見えないようにして足を使う危険な連中でもあるようです。二人がやられたのも巨体の彼らが何人も覆いかぶさったためではないかと思われます。

おかしなおかしなことですが、工事を再開した午後4時頃でしたか、突如姿を現した中国電力は、山口地裁の岩国支部で「妨害禁止仮処分命令」が出た、という「告知」ビラを用意して配って歩くと同時に、工事の妨害禁止が決定したので皆さんは法律違反だから直ちに区域外に出なさいと、きわめて居丈高になってやって来ました。あまりに符節が合っているので皆唖然とするとともに、言葉では表現できない強い怒りが湧いてきました。ほんとうにひどい。山口県、山口地裁、中国電力はまさしく一体、かくも露骨にやるものか、私も柏崎刈羽原発反対運動に長くかかわってきましたが、裏での取引きや結託はあったけれども、ここまであらわな癒着というのはあっただろうかとか思ったほどです。この日はその後ひともめありましたが、彼らは「警告 取り壊さないでください」という紙をパイプなどに貼って引き上げました。「器物破損で訴える」というのですが、まあ、こちらも敢えて破る人などいません。

翌日の22日も朝6時頃から私も現地で座り込んでいました。前日以上にしつこくビデオカメラを回して人の顔を撮りまくっていたので、あちらこちらでビデオ係を触らぬようにして追い回しました。これは海の上でも同じだったようです。夕方祝島に行っていつも海上で阻止線を張っていた人たちの話しでも、中国電力の船が接近してきては、やたらに撮りまくるのほんとに頭にきたといっていました。海上保安庁の船はかなり大きいのが2隻、その次くらいのが2隻、排水口側(四代港寄り)と取水口側(西側)にそれぞれ配置され、高速艇のゴムボートが数隻、時々本川に戻って交替していました(四代まで歩いて行く途中で観察)。海上で阻止していた人たちの話しでは、海上保安庁もひどいけれど、海保の船がいなくなると、すぐさま中国電力と警戒船と呼ばれる船尾に赤旗を立てた、中国電力に雇われた推進側漁船が体当たりせんばかりにやってきて、きわめて危険だったといいます。海保がいた方が安全だと言っていました。警戒船は一日4,5万円で雇われているようです。翌朝の定期船から見た警戒船は四代の船だまりにあったものでした。

1200年の歴史と伝統をもつ「神舞」の調査をするために出かけた大分の伊美別宮社を訪ね、祝島の人たちの反原発にかけるエネルギーの源泉を少しはわかったと思えたのですが、上関原発は祝島の人たちのみならず、神舞の歴史と文化を冒涜し、破壊するものです。上関原発が田ノ浦のきれいな海と希少生物の宝庫を破壊すると同時に、日本中探しても多分他にはない、1200年も続いている「海を渡る祭」(入江英親)をも壊してしまうと思うと、心から怒りが湧いてきてなりません。日本文化を吹聴する政治家や文化人たちに上関原発の問題点を訴えて行く必要があると思います。

グリーンピースは少人数だったとはいえ、中国電力の東京支社に抗議を行なったということですが、これからも行なう必要があると思います。国会議員に対する働きかけもやらねばなりません。今、上関原発を止めるためには、あらゆる環境保護運動に取り組んでいる人々やグループ、団体がもてる力を集中する時だと思います。私もこれから取り組むつもりです。
(2月25日朝)